6月から9月は食中毒の多い季節です。ご注意ください。

食中毒かな?と思ったら、数日前から口にした食べ物を思い出して、早めに受診することが、早く治るポイントです。特に乳幼児や高齢者、妊婦さん、貧血ぎみの方、持病がある方の場合は、下痢と嘔吐を繰り返し、水分を摂ることができずに脱水症状になり、重症化してしまうこともありますので、特に注意が必要です。

次のような症状がある場合は自己判断しないで、早急に受診してください。
・嘔吐で水分を充分に取ることが出来ない場合
・下痢が治まらず、脱水症状になることが予想される場合
・腹痛や嘔吐が強く、口から物が食べられない場合
・血便がある場合

食中毒とは?


細菌やウイルスが付着した食品や、有毒・有害な物質が含まれる食品を食べることによって、 嘔吐、腹痛、下痢、発熱等を起こすことをいいます。まれに腎臓障害や呼吸麻痺等を起こし死亡することもあります。

食中毒の治療は?


まず、食中毒を起こした原因物質を特定します。治療は、脱水症状を予防するための点滴、抗生物質を使った薬剤療法を主に行います。回復までにかかる期間は、原因物質によって異なります。 たとえば、ノロウイルスによる食中毒の場合だと、通常3日以内に回復に向かいます。腸炎ビブリオは2、3日、サルモネラの場合は1週間以内と言われています。

予防策


食中毒を防ぐためには、細菌を「付けない」「増やさない」「やっつける」という3つのことが原則になります。食事を作る時は清潔な手で、まな板などの調理器具についてもしっかり洗う事、また、新鮮な食材を選ぶことや、お肉などは中心部までしっかりと加熱して、食中毒にならないように注意することが大切です。